タイムマシンがあれば10万まで払う
昨日、食卓で姉がある告白をした。
曰く、
結婚するらしい
そこそこには驚いたが、今思えば、
今の彼氏と2.3年付き合っているし、
仕事を休んでディズニーオフィシャルホテル(お高い所)に泊まりに行ったので、
若干察することは可能だった。
しかし父の挙動はおかしかった。
味噌煮込みうどんの麺をひたすらにこねくり回していた。
全く食が進んでいない。
姉が経緯を軽く説明していった後に、
「何か質問は?」
と言われたので、
「プロポーズはディズニーランド?」
って聞いてみた。
「シーだよ」
違うそうじゃないと思ったけど、
心はきゅんきゅんした。
ふと目を父に向けたら、まだ麺をこねていた。
煮込まれた上にこねられた麺はぶちぶちに千切れ、離乳食みたいになっていた。
今、僕は22歳で姉は3歳上なので、25歳であり、新卒から3年目。
ありがちではあるものの堅実である。
これを機に僕も人生設計を考えることにした。
まず、20台のうちに子供が欲しい。
これは僕の夢の1つで「"ひ孫"の顔を見る」を叶えるためだ。
仮に30歳で子供ができたとして、子も同じぐらいで子が出来たとすると60歳でお爺ちゃん、90歳でひいおじいちゃんになる。
90歳まで生きられるかは、代々ガンの家系であることを考えるとちょっと厳しい。
しかし、28歳であれば、84歳でひいおじいちゃんとなり、平均寿命的にもギリギリ狙えそうなのだ。
という訳で、28歳で子が生まれるとする。
では、ここからは逆算で考える。
結婚してすぐは夫婦2人の時間が欲しい。少なくとも1年は。
そうすると結婚は27歳になる。
出会ってすぐに結婚は僕の性格的に無理だろう。
石橋を叩いても渡らない性分なのだ。
結婚資金やその後の暮らしの蓄えを考えると交際期間は3年欲しい。
未来の奥さんとは24歳から付き合いだそう。
よし、いいぞ、計画が固まってきた。
やはり数字を使うのはいいな。
星の数ほどに女性がいることを考えると、1人目で運命の人に出会う可能性は低い。運命までに2人かかると仮定しよう。
1人と1年付き合うとして、
心を鎮めて別れた相手への思いを断ち切るのと、相手への配慮を踏まえると1年のインターバルが必要である。
故に運命までの2人には4年を要する。
つまり、遅くとも20歳から付き合い始めないといけないということだ。
この瞬間僕の計画は足元から瓦解した。
北関東周遊(5日目)
今日は、ひたすら帰るのみ。
約10時間の大移動だ。
朝9時過ぎに温泉街を後にした。
この時漫画喫茶で買った傘を宿に置いてきたことを思い出した。
いや、寄贈したのだ。
高い山奥に居たんだなの思わされる
東京までは、相方と一緒にきたが、ここからは別行動である。
僕はこの後6時間シングルライダーとなる。
途中、母から傘が家に届いたことが知らされた。
旅の相棒が家で待っている。早く帰ってあげないといけない。
熱海では乗り換え3分なので、先に海を撮る
名古屋に帰る頃にはすっかり日が暮れていた。
夜ご飯を食べようかとも思ったけど、母から晩御飯食べるかとの連絡があったので、家に帰る。
今日はなんだか家で落ち着いて食べたい気分なのだ。
振り返って見ると、
僕は栃木が1番良かったと思う。
SLを新たに走らせ、市内には電動自転車のレンタルを行い、活性化を頑張ろうという気があるし、餃子というグルメの目玉ある。
ただ、足尾銅山などへのアクセスが悪く、日光東照宮周りにお金を集めすぎている気がした。
多分これは好き好きで、一極集中でやったほうがいいって意見の人もいると思う。僕は幅広型だったからちょっと合わないのかもしれない。
時点で群馬で、今回行った草津の他にも温泉郷が多く、草津の整備度合は高かった。
ただ、温泉郷同士の行き来がしにくくちょっともったいなく思える。
焼きまんじゅうやひもかわうどんといったご当地グルメもあるのに、あまり押し出されていないために、明確なグルメの代表格がいないのが悲しい。
最後は茨城だ。
僕が回ることが出来なかったせいもあるかもしれないが、明確な観光スポットがなく、納豆というグルメ代表がいるのに、それが観光客に向けて活かしきれてないように思えた。駅の近くで納豆を食べられるところが少なく、あっても大半は居酒屋さんであるため、家族づれは入りにくいと思う。
高知とかは坂本龍馬をゴリゴリに押しているのに、水戸は黄門様の推しが弱く思えた。戦略なのかも知らないが、映画村の方が黄門様を推している。
僕の生涯で今回ほど北関東にクローズアップして行くことはもうないと思う。
いい経験になったな。
北関東周遊(4日目)
今日は、
新前橋→草津温泉
の予定。シンプル。
朝、相方に起こされた時には、漫画喫茶の料金切替の15分前だった。
急ぎ荷物を片付けていたら、傘がないことに気がついた。
どこに置いてきたかわからないが、取り敢えず出ないと行けないので、荷物をまとめて外に出た。
雨が降っていた。
運良く漫画喫茶で傘を売っていたので、渋々買って、昨日の写真からいつ傘が無くなったかを探りながら、駅まで歩いていた。
車に水をかけられた。
歩きスマホをしていた僕が悪いということか。
なんて日だ。
でも、良いこともある。
今日は草津温泉に始発で向かい、ゆっくり温泉街を堪能するのだ。
これが無ければ僕の心はココで折れていたと思う。
前橋駅、やはり周りは寂しい
陸橋の時に周りを見渡したら、あるラインから先は途端に建物がなくなって言っていた。
そうか、あの先はグンマーであり、駅周りだけはチャイナタウンみたく日本のものが入植しているか。
そうこうしていたら長野原草津口についた。
ここからバスに乗り換える。
草津口は工事中
駅からバスで40分ほどで草津温泉に着いた。
この時、朝8時08分である。
1日は長い。
右手前の建物は足湯
ここから温泉街に地図を頼りに歩いて行くと途端に硫黄臭がした。
腐っ思いながらも、温泉が近づくとワクワクがきた。
有名な湯畑
硫黄にも慣れて付近を見渡すと、人はまだまばらだ。
窓越しにホテルの中を見るとみなご飯を食べていたから、今はどこも朝食の時間なのだろう。
そういえば、僕の朝ごはんはコンビニのオニギリだった。味気ないご飯だと食べた記憶に残らないのが少し悲しい。
お昼は温泉街で食べよう。
湯畑から歩いて15分の宿に荷物を置きにいく。
地図ではすぐだったのだが、実際にはものすごい上り坂だった。
大学で鍛えられてなければ即死だった。
荷物を置いて、湯畑まで戻ってきたらそこそこ活気が出ていた。
混む前に色々みたく、まず、湯もみショー(板でお湯を混ぜるやつ)を見に行った。
始まるまでに色々準備したり、案内していた人が25前後の若い元気な女の人で、僕らは最前列を陣取り始まりを待った。
始まった瞬間に、その女の人は消え、おばさん集団が出てきて踊り、歌に合わせて湯もみが始まった。
いや、まぁ、何も言うまい。
地元の盆踊りみたいだったなんて絶対に言わない。
ちなみにここで揉まれた湯には入ることはできない。
それはまた、別の施設で可能になるのだが、バスタオル2枚の用意が必要で、僕らには持ち合わせがない。
というか、バスタオル2枚持ちのやつなんているのか。
湯もみが終わると、バス会社から電話があり、僕の忘れた傘が見つかったらしく、家まで郵送してもらうことになった。
傘の問題も解決して心が晴れる。
さぁ、お風呂を巡ろう。
今日は時間があるので主要三箇所の風呂に入れる湯巡り手形を買った。
まずは、御座之湯。
二種類の源泉を引いていて、ピリピリする湯とヌルヌルする湯があった。
1人のおじいちゃんが、そそくさとペットボトルに湯を汲み出し、大事そうに持って帰っていった。
そんな効果あるのかよと観察していたら、凄いことに気がついた。
お年寄りの背中は赤や茶色の斑点でグロテスクになっていることが多いのだが、このおじいちゃんはめちゃくちゃ綺麗だった。
遠目にはホクロ1つも観察できなかった。
湯に対するテンションが上がる。
昼には名物の生姜焼きを食べた
鬼怒川ほどではないが、草津温泉も廃墟が多い。
今でも十分賑わっているのだが、最盛期はもっと多くの人がいたのだろう。
その筋のマニアにはたまらなさそう
次は、大滝の湯だ。
ここは、合わせ湯といって、次第に温度の上がる浴槽に順に入っていく入浴法が有名だ。
最後の浴槽の温度は46度にもなる。
いきなり46度の湯に入るとめちゃくちゃ熱くて、10秒も耐えられないのだが、順に入っていくと、1分は耐えられる。
昔の人はよく考えたものだ。
足も疲れたので、一旦ここで宿に戻った。まだ、2時過ぎである。
昨夜の漫画喫茶は近くにイビキの大きな人がいて、ろくに寝られなかったので、休憩して夜に再出発をした。
18時ごろ、湯畑の見えるお好み焼き屋で軽く夕食を済ませた。
窓際は予約した方が良さそう
ここから3つ目の温泉である、
西の河原温泉に向かう。
夜になると道がライトアップされてそれは幻想的なものになっていた。
足湯もある
惜しむらくは隣を歩くのが、可憐な乙女でなくて、朝起きる時にふぅんふぅん唸る男であることである。
いや、決してけなしているわけではない。
一緒に旅行に行ってくれてありがとう。
道中足元を見ると、石が積まれていた。
西の河原を「さいのかわら」と読むだけあって、ちょっと怖い。
ここの温泉は広い露天風呂が特徴だ。
逆に内湯やシャワーもなく、それしかないのだが、とにかくでかい。
視野角に収まりきらないので、開放感が大きく、煩い大学生のグループがいても気にならなかった。
湯上り後は、湯畑まで戻り、街並みやゲームを楽しんだ。
懐かしのスマートボール
射的
喋る草
湯畑もライトアップがされており、ぶらぶらと散策した。
それでも湯冷めはしなかった。
宿に戻り、念のため宿の風呂にも行ってみた。
この宿には、内湯2つと露天風呂が1つあり、入浴するときは入り口の札を入浴に変えておく。
つまりは、貸切湯なのだ。
湯もみの板があったので、昼のショーを思い出しながら湯もみしてみた。
結構重労働である。
洗面台も個室内にあるため真っ裸で、髪を乾かすなんてこともできる。
途中、隣の内湯に男子大学生3人ぐらいの賑やかな声が聞こえたので、高めの声で鼻歌を歌った。
聞こえたかどうかはわからないが、そのあと静かになった。
草津温泉は総じて見るとリニューアルがこまめに行われているなと感じた。
老舗の旅館であっても中は綺麗だし、トイレはウォシュレットがついてる。
洗い場のシャワーも突然冷水がでたり、目が詰まって変な形で出てくるということがない。
脱衣所の床も学校のプールにみたいなことにはなっていなく、綺麗な木目だった。
今まで行った温泉郷で1番良かったかもしれない。
ぜひ、お越しください。
北関東周遊(3日目)
今日は、
の予定
本当は戦場ヶ原サイクリングがしたかったがあいにくの雨だったのでこの予定に変わった。
一気に時間の余裕ができたので、昨日探索できなかった分(主にオーナーのせい)を探索した。
温泉街の方にはめちゃくちゃ人がいた。
昨日はほぼ人に合わなかったのに。
電車を待ってると、SLが到達して、人々がより一層盛り上がった。
SLの時間を調べてみたら、乗っても十分に今日のスケジュールをこなせることがわかったので、足尾銅山への道中の途中まで、SLに乗ることにした。
この客車をSLが引く
車内はSL感は無いなぁと思っていたが、地域全体でSLに力を入れているらしく、SLをみたら手を振る教育がなされているようで、道行く人が手を振り僕らが手を振り返すシステムが構築されていた。
犬を抱きながら手を振るおばあちゃん。
コスモスを持って大きく振る女の子。
不特定多数が手を振ってくれるなんて早々にない。
王族ってこんな気持ちなのかなと思った。
車内販売の黒いアイスをいただく
下今市に着いたらここから日光に向かう。
昨日いった場所だから勿体無いが、そこからしか足尾銅山へのバスがないからしょうがない。
バスがくるまで日光でぶらぶらした。
漢字が書けたら、「づ」を誤魔化せると思ったのか
しばらく待ったらバスがきた。
他の日光を走るバスは観光用のキラキラしたバスだったが足尾行きは灰色の寂しいバスだった。
バス乗り場には、僕たち以外にもたくさんいるのに、このバスに乗ったのは僕ら2人だけ。
この時点で嫌な予感はした。
結局1時間弱のバスには、僕ら以外は乗ってこなかった。
生きているとは思えない人のなさ
思ったよりディープな所かもしれない
順路としては、トロッコ列車に乗り坑道跡に入ってなかの展示を見ていく。
足元がかなり狭い
最初は歩くぐらいの速度でゆっくり進んでいったのだが、前の牽引車が外れると、さっきまでの速度が嘘のような速さで列車が進み、そのまま坑道に突っ込んだ。
そんな機敏な動きをするとは思ってなかったのでかなり怖かった。
初めてカリブの海賊に乗った時に、落ちる所があるのか!!って驚いた感覚に近い。
坑道内には坑夫の像がたくさんあり、脇道に突然あったりするのでタチが悪い。
妙にリアルに出来ているところに腹が立つ。
手彫りしていた時代の人、いい表情だ
機械化が荒んだ頃の坑夫、顔に生気がない
この施設は、銅山側の会社が関わっているためか、鉱毒事件の話題が殆ど無かった。
この辺の事情を想像するのも面白い。
足尾銅山を終えて、次に桐生に向かう。
いい感じの時間にくる電車がトロッコ列車で、プラス500円の課金であったがせっかくだからトロッコ列車に乗った。
これは当たりだった。
車両もオープンで風が気持ちいいし、景観が良いところでは、ゆっくりと走ってくれる。
途中の駅では、窓におばちゃんがやってきて、お菓子とコーヒー買わないかって販売してきた。日本でこんなことあるのか。
立ち入り禁止の廃墟群も見られた
終着の桐生では、めちゃ横幅の広いうどんである、ひもかわうどんを食べた。
破かずに持つのが難しい
腹ごしらえを終えたら、今日最後の駅である前橋まで行った。
これで、県庁所在地3つクリアである。
駅前は暗い、栄えてない
明日は朝から草津で隠居暮らしなので、今日は節約のために漫画喫茶へ向かう。
だれかのせいで、暗闇が怖かったが、無事に漫画喫茶についたし、明日の朝は早いのでもう寝よう。
おやすみなさい。
北関東周遊(2日目)
今日は、
小山→宇都宮→日光→鬼怒川温泉
の予定。
優雅なコーヒーセットを頂いてから、漫画喫茶を後にする。
ここから今日のスタート小山駅まで歩いた。
トイザらスの独立店舗があった。
サークルの遠足で行ったのが懐かしい。
宇都宮に着くと、天気が良かったので、駅前で電動自転車を借りた。
これで、大谷石資料館まで向かう。
「おおたに」だと思ってたら「おおや」だった
サイクリングロードもあって走りやすい
田舎特有のキリスト教看板もあった
そんなこんなしていると大谷石資料館についた。
目に見える建物は小さいが、地下がめちゃくちゃ広い。
壁には石が取られた跡がずっと続いており、初期は手作業で掘り出しから行っていたと聞くと途方もなく感じた。
地下は所々アート作品があったり、カラフルにライトアップされていて、簡単にフォトジェニックな写真が撮れる。
壁の線は電動カッターで切り出した跡
この日は割と空いていて、舞台になってるところを独り占めできた。
PVや映画ロケにも使われるらしい
そして、なによりもめちゃくちゃ涼しい。
自転車を漕いで汗ばんだ身体が一気に冷やされる。
むしろ、ウインドブレーカーを羽織らないとやや寒かった。
付近には、大谷石にまつわるものが多くて、蔵や観音様が大谷石で作られていた。
昨日の大仏の後だと小さく思える
大谷を出て、宇都宮駅に帰る途中、餃子屋に寄った。
自転車だからこそできる技である。
210円。安い。
そのあとは、日光に向かった。
強い雨が降って周りにくかったが、なんとか回った。
有名な眠り猫(雨バージョン)
日光を終えると、今日の宿の鬼怒川温泉に向かう。
他の宿の相場が1万をガンガン超える中、ネットで探したら、この宿だけ一人で約2500円だった。
安さにつられて決めたが、よく見ると、温泉街から1つ駅隣であり、周りにその宿以外に生きている建物がなかった。
この鬼怒川温泉郷は、どちらかというと廃れてしまった方の温泉街で、そこからさらに飛び出たこの宿の周りは、廃墟と化したホテルがゴロゴロ転がっていた。
宿で一風呂浴びたあと、宿のオーナーから勧められた食堂を求めて温泉街の中央に向かった。
宿の地図によると、この先に吊り橋があって温泉街に渡れるらしいが、明かりが殆どなくて怖い。
何が怖いってオバケ系もだが、宿の中に熊やイノシシの剥製が飾られていて、それらと出会うこともあり得るぐらいに、鬱蒼としていた。
暗闇を進むこと5分で、吊り橋が見えた。
写真を拡大して、じっくりゆっくり見てほしい。
手すりが心もとなくて、下の木も腐っているのではないかと思える。
最近人が渡っていないことが蜘蛛の巣からわかるのでものすごく怖かった。
頑張ってじーーっと写真を見たら、張ってる蜘蛛の巣も見えるかもしれない。
しっかり見てほしい。
歩くこと20分。
食堂に着いた。
温泉街だというのに、1000円以下のリーズナブルなお値段で、お腹いっぱいになれた。
帰りは別の明るい道で、上機嫌で宿に帰ると、
オーナー
「どこまでいってきたの?」
僕
「オススメの食堂までです。」
オーナー
「てことは、あの吊り橋渡った?」
僕
「渡りましたよー、暗くて怖かったです。」
オーナー
「そうか、いや、あの吊り橋なー、
ここ3年で二人落っこっちゃってるんだわ」
僕
「!?」
オーナー
「ふふっ、もう行った後だから言っちゃったっ!
酔っ払って落ちる人がいてねー、もう、あの高さから落ちるとぐちゃぐちゃになって大変でね。
うちの若いのが、警察に言われて宿泊者じゃないか確認しに行ったんだけど、もう顔なんてわからなかったらしいわ」
僕
「!?!????」
オーナー
「それで、もう、今日は寝られないとか言い出して〜」
僕
「僕の方が寝られないですよ!
それに、、あの橋の写真撮っちゃいましたし…」
オーナー
「あらぁ、なら家に帰ってからゆっくり確認しなさい」
その後もオーナーは近くの観光名所な滝は自殺スポットで警官の新人研修で遺体引き上げをやるとか色々な話をしてくれた。
でも、僕の頭にはほとんど残ってない。
僕はまだあの橋の写真をじっくり見てませんが、どうでしたか。
何かいましたか?
では、おやすみなさい。
寝られれば。
北関東周遊(1日目)
平成最後の夏を院試に潰された。
院試勉強により、連日の40度を超えた日々をクーラーの元で過ごした僕は、まだ夏を感じてない。
今からでも夏らしいことをしたい。
麗しの乙女と共に
夏祭りに行きたい!
海に行きたい!
花火が見たい!
その思ってたはずだったのに、
気がついたら
男2人で18期切符の旅に出ていた。
目的地は、特に2人とも行ったことがないということで一致した北関東である。
いまいち観光所が思いつかなかったので、出発前に図書館にガイドブックを借りに行った。
2人とも行ったことがない理由がわかったかもしれない。
北関東にはガイドブックすら存在しないほどに見るところがないのだ。
四国や東北が束になっても京都の分厚さに敵わなく、名古屋は薄い、そんな現実も叩きつけられた。
なんとかして、日光のガイドブックを見つけたので、それとネットを頼りに旅の予定を立てた。
今日は、茨城を中心に
名古屋→牛久→水戸→玉戸
の予定である。
はじまり
スパイラルタワー裏の金券ショップで18切符を手に入れた。
朝6時からやっているので急な旅行に便利だ。
前日にラウンドワンオールからの炎天下シャボン玉おじさんのコンボをかました身体に鞭打って、早朝の名古屋を走った。
途中、熱海を通った。
車窓から見える海は夏を思わせてくれる。僕が手に入れられてないものだ。
今年は院試だったから海に行けなかったんだゾって思ったけど、
考えたら今までの夏だって、女の子ときゃっきゃっウフフと海に行ったことなんてなかった。
なんで、出鼻から悲しい気持ちにならないと行けないのか。
品川までやってきた。
高くて綺麗なビルが多い。
きっとあのビルの最上階では、バスローブを着て、ワインを回している人がいるのだろう。
夢が広がる。
そして、とうとう大都会東京に着いた。
土地柄のせいか、見る人みんながエリートに思える。
あの冴えない若者だって東大生かも知れないし、ポッチャリしたおじさんは一流企業の部長かもしれない。
シャッターチャンスを逃したスカイツリー
そんなこんなしていると茨城に入り、牛久駅で降りて、バスに揺られる。
途中、「東宝ランド」という地名が何回かあって、どんなステキなテーマパークがあるかとワクワクしたが、団地の名前だった。
紛らわしいことはやめてほしい。
そこからさらに進む。
んんっ、あれはっ
牛久大仏〜
牛久大仏は、120メートルにもなる立位仏像でギネスにも認定されているスゴイ大仏なのだ。
僕の旅モチベーションの30%はここにあると言っていい。
デカイはオモシロイなのだ。
手も出せる顔出しパネル
さんざ撮った所で周りに高い建物がないので、高さを表現できないのがもどかしい。
大仏の中という概念があることが大きさをよく示している
自由の女神よりもデカイ
この大仏は中にエレベーターがあり、登ることができる。
エレベーターまでの道のりがホーンテッドマンションの始まりのように、小部屋に案内されて、始まるのでワクワクする。
大仏の胸まで登ると展望台になっているのだが、曇っていて田舎を上から眺めただけだった。
一宮のツインタワーからの景色に近い。
壁一面に金色の銅像があったりする
他にも少しだけ見所があるので紹介したい。
「6歩で渡りましましょう」
最後の帳尻合わせが酷い
たのしい猿回しのステージ
大仏からのバスがなくなってしまったので、近くのアウトレットまで歩いて、バスに乗り、駅に戻る。
アラビアンコーストみたいだった
その後は一気に水戸まで行った。
水戸の街は良くも悪くも都会すぎなくてよかった。
駅から少し出るともう暗くてビル明かりもない。
みんな定時で帰れているということなのか。幸福度が高そうだな。
しまむらが駅中にあることに安心感を得る
大層に宣伝してた水戸黄門生誕の地は祠が1つあるだけだった
思ったより時間があったので、18切符が生きてるうちに進めるところまで進むことにした。
てな訳で、水戸→小山(栃木県)
に移動し、例に習って漫画喫茶で休む。
北関東周遊なんて言っていたが、初日にして、茨城が終わってしまった。
このまま行くと茨城が自分の中で最下位になってしまいかねない。
なんとか大仏の思い出補正で巻き返しを図りたい。
梨ソフトは美味しかったなぁ
人感センサートイレの対策
最近、我が家のトイレの電気が自動で付くようになった。
センサーで動きを感知して電気が付くようで、なかなか楽しい。
阿部寛なら奴隷がいると思うに違いない。
さて、一見便利なこの奴隷だが、
人感センサーあるあるで、
感知してから90秒した頃に、自動消灯してしまう。
小ならまだしも大には相応しくないのだ。
この手のセンサー問題には、既に色々解決方が発見されている。
手を振ったり、ヘドバンをしたりといったものだ。
https://twitter.com/manimu_/status/846967905199837184?s=21
有識者の見解
しかし、我が家のセンサーはそれでは許してくれない。
体を動かしても、手を振ってもなかなか感知してくれないのだ。
ひまな時に、
トイレ空間を小エリアに分けて、少しずつ手を動かしたところ、どうやらこのセンサーは入口上部辺りしか見ていないようだった。
これは非常に不便である。
前傾になり手を伸ばさないと届かない。
そもそも、何が悲しくて、
大をしているときに、手を振ったりヘドバンをしなければならないのか。
先行研究では、この問題は解決されていない。
そこで、今回この虚しさを解消する方法をお伝えしたい。
なぜ虚しいか
虚しい理由として、挙げられるのが、
「電気をつける」
ことと、
「体を動かす」
ことに関連性がないためである。
例えば、
「電気をつけて」と話すと電気が付く
であれば、2つの動きに繋がりがあるために、虚しくはならないだろう。
しかし、これは精度が難しい。
うまく認識されなくて、真っ暗のトイレでひたすら、「電気をつけて」と連呼することになっては元も子もない。
ではでは、どうストーリーを作るのか。
その答えがこれだ。
天使を天井に貼ることで、
暗くなる
↓
「光を…」と天に手を伸ばす
↓
天使が天の光をくれる
のストーリーだ。
ちょっとサイゼリアみたいになる
実際に使ってみると、
うっ、暗くなった……。
まだ、用を足しているのに…
天よ、灯りを!光をくれぇぇぇぇええ!
パァァァァアア
「うふふふふふふっ」
1つ難点なことに、
完全に存在を忘れていて、夜にトイレに入ったときに、目があって凄く怖かった。
もうほんと、ちびるかってほどに。
まぁ、トイレだから漏らしてもいいのだけれど。