北関東周遊(1日目)
平成最後の夏を院試に潰された。
院試勉強により、連日の40度を超えた日々をクーラーの元で過ごした僕は、まだ夏を感じてない。
今からでも夏らしいことをしたい。
麗しの乙女と共に
夏祭りに行きたい!
海に行きたい!
花火が見たい!
その思ってたはずだったのに、
気がついたら
男2人で18期切符の旅に出ていた。
目的地は、特に2人とも行ったことがないということで一致した北関東である。
いまいち観光所が思いつかなかったので、出発前に図書館にガイドブックを借りに行った。
2人とも行ったことがない理由がわかったかもしれない。
北関東にはガイドブックすら存在しないほどに見るところがないのだ。
四国や東北が束になっても京都の分厚さに敵わなく、名古屋は薄い、そんな現実も叩きつけられた。
なんとかして、日光のガイドブックを見つけたので、それとネットを頼りに旅の予定を立てた。
今日は、茨城を中心に
名古屋→牛久→水戸→玉戸
の予定である。
はじまり
スパイラルタワー裏の金券ショップで18切符を手に入れた。
朝6時からやっているので急な旅行に便利だ。
前日にラウンドワンオールからの炎天下シャボン玉おじさんのコンボをかました身体に鞭打って、早朝の名古屋を走った。
途中、熱海を通った。
車窓から見える海は夏を思わせてくれる。僕が手に入れられてないものだ。
今年は院試だったから海に行けなかったんだゾって思ったけど、
考えたら今までの夏だって、女の子ときゃっきゃっウフフと海に行ったことなんてなかった。
なんで、出鼻から悲しい気持ちにならないと行けないのか。
品川までやってきた。
高くて綺麗なビルが多い。
きっとあのビルの最上階では、バスローブを着て、ワインを回している人がいるのだろう。
夢が広がる。
そして、とうとう大都会東京に着いた。
土地柄のせいか、見る人みんながエリートに思える。
あの冴えない若者だって東大生かも知れないし、ポッチャリしたおじさんは一流企業の部長かもしれない。
シャッターチャンスを逃したスカイツリー
そんなこんなしていると茨城に入り、牛久駅で降りて、バスに揺られる。
途中、「東宝ランド」という地名が何回かあって、どんなステキなテーマパークがあるかとワクワクしたが、団地の名前だった。
紛らわしいことはやめてほしい。
そこからさらに進む。
んんっ、あれはっ
牛久大仏〜
牛久大仏は、120メートルにもなる立位仏像でギネスにも認定されているスゴイ大仏なのだ。
僕の旅モチベーションの30%はここにあると言っていい。
デカイはオモシロイなのだ。
手も出せる顔出しパネル
さんざ撮った所で周りに高い建物がないので、高さを表現できないのがもどかしい。
大仏の中という概念があることが大きさをよく示している
自由の女神よりもデカイ
この大仏は中にエレベーターがあり、登ることができる。
エレベーターまでの道のりがホーンテッドマンションの始まりのように、小部屋に案内されて、始まるのでワクワクする。
大仏の胸まで登ると展望台になっているのだが、曇っていて田舎を上から眺めただけだった。
一宮のツインタワーからの景色に近い。
壁一面に金色の銅像があったりする
他にも少しだけ見所があるので紹介したい。
「6歩で渡りましましょう」
最後の帳尻合わせが酷い
たのしい猿回しのステージ
大仏からのバスがなくなってしまったので、近くのアウトレットまで歩いて、バスに乗り、駅に戻る。
アラビアンコーストみたいだった
その後は一気に水戸まで行った。
水戸の街は良くも悪くも都会すぎなくてよかった。
駅から少し出るともう暗くてビル明かりもない。
みんな定時で帰れているということなのか。幸福度が高そうだな。
しまむらが駅中にあることに安心感を得る
大層に宣伝してた水戸黄門生誕の地は祠が1つあるだけだった
思ったより時間があったので、18切符が生きてるうちに進めるところまで進むことにした。
てな訳で、水戸→小山(栃木県)
に移動し、例に習って漫画喫茶で休む。
北関東周遊なんて言っていたが、初日にして、茨城が終わってしまった。
このまま行くと茨城が自分の中で最下位になってしまいかねない。
なんとか大仏の思い出補正で巻き返しを図りたい。
梨ソフトは美味しかったなぁ