タイムマシンがあれば10万まで払う
昨日、食卓で姉がある告白をした。
曰く、
結婚するらしい
そこそこには驚いたが、今思えば、
今の彼氏と2.3年付き合っているし、
仕事を休んでディズニーオフィシャルホテル(お高い所)に泊まりに行ったので、
若干察することは可能だった。
しかし父の挙動はおかしかった。
味噌煮込みうどんの麺をひたすらにこねくり回していた。
全く食が進んでいない。
姉が経緯を軽く説明していった後に、
「何か質問は?」
と言われたので、
「プロポーズはディズニーランド?」
って聞いてみた。
「シーだよ」
違うそうじゃないと思ったけど、
心はきゅんきゅんした。
ふと目を父に向けたら、まだ麺をこねていた。
煮込まれた上にこねられた麺はぶちぶちに千切れ、離乳食みたいになっていた。
今、僕は22歳で姉は3歳上なので、25歳であり、新卒から3年目。
ありがちではあるものの堅実である。
これを機に僕も人生設計を考えることにした。
まず、20台のうちに子供が欲しい。
これは僕の夢の1つで「"ひ孫"の顔を見る」を叶えるためだ。
仮に30歳で子供ができたとして、子も同じぐらいで子が出来たとすると60歳でお爺ちゃん、90歳でひいおじいちゃんになる。
90歳まで生きられるかは、代々ガンの家系であることを考えるとちょっと厳しい。
しかし、28歳であれば、84歳でひいおじいちゃんとなり、平均寿命的にもギリギリ狙えそうなのだ。
という訳で、28歳で子が生まれるとする。
では、ここからは逆算で考える。
結婚してすぐは夫婦2人の時間が欲しい。少なくとも1年は。
そうすると結婚は27歳になる。
出会ってすぐに結婚は僕の性格的に無理だろう。
石橋を叩いても渡らない性分なのだ。
結婚資金やその後の暮らしの蓄えを考えると交際期間は3年欲しい。
未来の奥さんとは24歳から付き合いだそう。
よし、いいぞ、計画が固まってきた。
やはり数字を使うのはいいな。
星の数ほどに女性がいることを考えると、1人目で運命の人に出会う可能性は低い。運命までに2人かかると仮定しよう。
1人と1年付き合うとして、
心を鎮めて別れた相手への思いを断ち切るのと、相手への配慮を踏まえると1年のインターバルが必要である。
故に運命までの2人には4年を要する。
つまり、遅くとも20歳から付き合い始めないといけないということだ。
この瞬間僕の計画は足元から瓦解した。