徒然なるさざれ石

シャボン玉おじさんを目指す大学生奮闘記

北海道一周(5日目)

今日は

釧路→茅沼→帯広→然別湖コタン→新得

の予定です。

 

予定と言っておいてなんですが、

然別湖コタンが先日の低気圧のせいで壊滅したらしく、休止しているとの知らせを見つけました。

 

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http://www.nature-center.jp/kotan/

ホームページもめちゃくちゃです

 

不安になったので、あとで連絡を取ります。

 

では、早起きして(寝坊したけど)

昨日通って来た道を逆流します。

 

釧路湿原を戻って行き、茅沼駅まで来ました。

 

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ここはタンチョウに餌付けがされている上、釧路湿原国立公園に比べて人が少ないので、じっくり見るのにおススメです。(って書いてありました)

 

電車を降りて10分もしないうちに、早速タンチョウに出会いました。

 

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頭が赤くないので、まだ子供かな

 

タンチョウに出会えたことはいいんですが、駅舎がめちゃくちゃ寒いです。

ガラスのついてない窓から外を見るとダイヤモンドダストが見られました。

 

気温を見たら-15℃ぐらい行ってます。
確認しなきゃ良かった。余計に寒い。

 

 

足のせいであまり動けなく、もしかしたらこのまま死ぬのかも知れない。

手袋をしてても指が凍りそうです。

 

 

ですが、泣いても笑っても次の電車は2時間後。

ボーっと眺めていると、タンチョウが続々とやって来ます。

嬉しいんですが、そろそろ電車もやって来て欲しいです。

 

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奥にもチラッといる

 

暇だったので、然別湖コタンに電話をしたら、今日から復活するそうで、生きる希望が湧きました。

氷の上の温泉です。

ワクワクです。

 

 

カイロも使って、予備の上着も羽織って待っていたらようやく電車が来たため、無事に釧路まで戻ってこられました。

 

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海鮮丼やスパカツを食べたいですが、時間がないため、すぐ帯広行きに乗り換えます。

昼ごはんを食いっぱぐれる予感がしてきました。

 

 13時20分帯広に到着。

14時のバスに乗りますが、ここで食べないとやっていけないので、急いでお店に向かいます。

 

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帯広名物豚丼

 

すき家がお化粧したみたいな感じです。

肉が分厚くて、厚化粧ですね。

これで、1000円。高いと見るか否か。

 

14時に間に合ったのでここからはバスで移動です。

 

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あの2つの山の間を抜けていくらしい

 

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表示板がバグって降りるチャンスが二回あります。優しい。 

 

15時50分に然別湖コタンに着きました。

 

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今日から復帰というのもあってか見渡す限りの、僕ら以外には2ペアぐらいしか人がいません。

 

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コタン入り口すぐにイグルーで出来たバーがあります。

 氷のブロックを積んだかまくらと思ってもらえればいいです。

 

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氷のグラスで一杯やれます。1000円。

 

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 奥の椅子にも座れます

 

イグルーの中はそこそこ暖かいですが、外に出ると極寒です。

 

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-9.4℃ (最小メモリの10分の1まで)

 

この辺りから携帯の電池がゴリゴリ削れていき、写真が撮れません。

宗谷岬の毒ダメージが帰ってきました。

以降文中心で行きます。

 

 

ここでのメインは氷上露天風呂です。

凍った池の上に8人ぐらいが入れる桶があり、そこに源泉が注ぎ込まれています。

脱衣所は一様ありますが、4人分ぐらいの棚があり、下は氷の上にプラスチックの凸凹したやつが轢かれているだけなので、めちゃくちゃ寒いです。

しかも、前の人が濡れたままでやってきたようで、びちゃびちゃです。

市民プールと同格に汚さを感じましたが、しょうがありません。野湯なんてそんなもんです。

 

僕らがついたときは、他に人がいませんでしたが、混浴のため水着を着用します。

 

一旦湯船に入ってしまえば寒くなく、無限に入ってられるほど快適でした。

大自然を眺めてのんびりと羽を伸ばします。

 

しばらくすると人の動く音がして、新たに人がやってきました。

混浴ですからしょうがありません。野湯なんてそんなもんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

チャラい男子大学生4人組が入ってきました。

 

1番最悪なのが来てしまいました。

いや、1番の最悪はカップルが来て気まずくなることなので、厳密には2番目ですね。

 

2番目は2番目なりに爆発力が違います。

リアクションはうるさいですし、あろうことか浴槽にケータイを持って来てます。

 

来ました。

 

大自然をバックに風呂に入って肩を組んで写真撮ってインスタあげて、俺ら生きてる!ってやるやつです。

 

まず持って、風呂で写真を撮るなんてマナー違反です。

僕は絶対に出て行きません。

大自然バックの1番の場所を譲るものですか。

 

5分ぐらい睨み合いの末、相方が熱いからもう出ると出てしまいました。

 

味方がいなくなってしまいました。

肩身が狭くなる中、生きてる系はiPhoneの防水性について話し出しました。

 

もう、写真撮る気満々じゃないか

目を覆いたくなるキラキラ感、押し寄せて来る生のオーラ、僕はもう耐えられません。

 

 

 

 

「あ、よかったら写真撮りますか?」

 

屈しました。

 

いえ、折れてあげたのです。

僕は大人ですから。

 

端の方に行き、生き系の生き様を見るとしましょう。

 

「「「「お願いしまーす!」」」」

 

ん、僕が写真を撮る流れなのか。

 

有無を言わさず、ケータイを渡されました。

 

悪魔が僕の耳元で囁きます。

「彼らはヒカキンが防水って実験してたと言ってこのケータイを防水だと思ってる。一思いに試してやれ…」

 

僕は悪魔には負けません。だって、タコ殴りにされたら嫌ですから。

 

適当に撮って返します。

 

よし、これで満足しただろう。

早く出ていけ。

僕はまだ自然を楽しむのだ。

 

 

しかし、生き系は出て行きません。

それどころか、壁面の雪を投げ合ったり、頭まで潜ったりしてどんちゃん騒ぎです。

 

僕はどうしようもありません。

もう、遊んでてくれ。

先にでる。

 

極寒の脱衣所で奮闘していると先に出た相方が足湯があるからそっちで足だけ洗うといいよと教えてくれます。

足以外の装備をつけて、いざ足湯に行こうとしたときです。

 

 

 

 

「さ〜みさみさみさみ〜」

 

 

生き系が後ろからべちゃべちゃのまま走って来ます。

せっかく乾きかけていた床がまた濡れた上、相方が彼らに足湯のことを伝えると足湯に直行して行きました。

 

ミンミンゼミにでも弟子入りして来るといい。少しはマシになるだろう。

 

足湯は諦め、足を丁寧に拭いて靴下を履きます。

しもやけが悪化しませんように。

 

 

 

 

風呂を上がり、日が落ちるともう1つの楽しみ、満点の星空です。

 

 

 

実際は3点しかありませんでした。

 

諦めて、終バスで帯広まで帰ります。

 

 

 

帰りのバスの客は帯広まで僕らしかいませんでした。

静かですし、一眠りしたいのですが、寒くて寝られません。

本当にバスの中か疑うレベルに寒いです。

タンチョウのところほどではありませんが、暖かさを期待していただけに、ダメージが大きいです。

足はじんじんし、頭はガンガンします。

 

運転手さんは大丈夫なのかとチラとみると、片手をポッケに突っ込んで背中を丸めて運転しています。

乗客の数に応じて暖房レベルが上がるのでしょうか。

なら、僕たちが居なかったら今頃運転手さんは凍死していました。いいことをしたもんだ。

 

 

帯広に着き晩御飯にカレーをいただきます。

 

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相方が気づいたことですが、北海道のお店はスタッフが多いです。

6人ぐらいの客に対して店員さんが6人おり、

ひたすらカレーを作って盛り付ける店長。

そのカレーを上の台にあげる女性。

あげられたカレーを運ぶ人。

レジを打つ人。

うろちょろしている研修生。

そして、

厨房の陰からずっとこっちを見てるばあちゃん。

 

他人の仕事には手を出さずじっとみんな待っており、僕が店を出て行くまで、結局このばあちゃんが動いたところは見ませんでした。

もしかしたら、プレッシャーをかけてお客を早く返し回転率を上げる係なのかもしれません。

 

 

機会があったら、北海道のサイゼリヤを見てみたい。

この調子ならきっとホワイトだ。

 

 

 今日は新得で泊まります。

おやすみなさい。