いただきます〜たい焼き編〜
ひゃっはぁぁぁあ。
今日のお昼は、ばあちゃんが買ってきたたい焼きだ。
うまい、甘い!
ちゃんとお腹にくるし、糖分も摂取できている。
唯一の不安は栄養の偏りだが、
マカロンだけのOLとか、パンだけ食べるヒッピー見習いもいるから大丈夫だろう。
たい焼きにまつわる話で言うと、
頭と尻尾どっちから食べるとか、
天然と養殖のたい焼きについてなど色々あるが、
では、皿でたい焼きを食べたことはあろうか。
僕はある。
高校の頃だったか、家に帰ると皿にたい焼きが乗せられていた。
まな板の上の鯉は、絶体絶命とはいえ希望が残されているが、
皿の上の鯛は、もう食べられる他ない。
崖の上のポニョなら人間になれるというのになんだってんだ、この差は。
いざ、食べようとした時に、母親が台所からフォークを持って手をぐるぐるしながら
「ザパァザパァ」
と言っていた。
そして、僕の前までくるとおもむろに
「とぅ」
フォークをたい焼きに突き刺した。
そのままゆっくり持ち上げると、
「取ったど〜〜〜!」
と叫んだのだった。
なんということだ、この鯛はまだ生きていた設定なのか!
驚きのあまり脳内に風が吹きわたった。
そのまま僕はフォークで食べた。
うん、この食べ方も悪くない。