徒然なるさざれ石

シャボン玉おじさんを目指す大学生奮闘記

僕はブラピ

先日のことである。

 

シャボン玉サークルの下準備で全学前のコンビニにいたら、

 

「こんにちは!」

 

と女の子に話しかけられた。

 

誰だろう

ナンパされるような徳は積んでいないし、そんな物好きは聞いたことがない。

 

順当に行けば、サークルの後輩か…?

 

僕は確信が持てなかったから、何となく一般用の受け答えをしていた。

 

「〇〇(友達の名前)帰った?」

 

 

おおっと、友達の彼女だったか。

 

よかった、サークルのボロを出していない。

 

 

 

 

実際珍しいことではなく、僕は人を覚えられていない。

 

 

流石に親しいあたりの友達はわかるけれど、そうでなければ大体わからない。

 

当たり前だと思っていたけれど、どうやら変だと高校の時に気がついた。

 

 

 

 

人の顔をみて、目や鼻があることはわかるが、

で、それで?

って感じである。

 

 

「相貌失認」という病気があるそうだが

 それかも知れないとネットの検査項目をやったらほぼ当てはまった。

 

有名人でいうとブラッドピッドが相貌失認らしい。

つまり、僕は近似したらブラピになれる可能性があるということだ。

 

 

なら早く検査をした方が良さそうなのだが、なんか確定したくない。

相貌失認には治療法がないため、認められても余り良いことはないし、なら、ブラピかもってドキドキしてる方が楽しい。

 

 

相貌失認の人の例だと、人の顔がのっぺらぼうのようにぼやけて一様に見える人もいるらしいが、僕の場合は、人をみるとその人の顔が何種類かの顔にジャンル分けされる。

 

 

男の人は大体20種類ぐらいで女の人は10種類ぐらいの基本パターンがあり、ある程度見知るようになると、その人は独自のパターンを持つイメージだ。

 

 

パターンと言っても、顔でのパターンではなく、歩き方、声、歩幅、雰囲気その他諸々の組み合わせである。

 

 

だから、顔が見えなくても、後ろから歩いてくる音で人がわかったりすることもあるし、その人を見ると黄緑色を感じて特定できたり、丸と半透明の逆三角形を感じて特定できる人もいる。

 

 

 

特定と言っても同じパターンを持つ人はどうしてもいるわけで、僕はそこに確率があると思っている。

大学の友達のパターンの人が大学にいたらその友達の確率は80%ほどだが、地元のコンビニにいたらその確率は20%ぐらいまで下がり、僕は声をかけられない。

 

街で偶然すれ違って、おう!ってやつは僕には無理だ。

 

 

テレビを見ても、アイドルグループなんかは皆同じに見えて、アナウンサーや女優だって区別はつかないので、誰かのファンになる気もしない。

 

 

 

そんな話を昔友達にしたら、人に興味がないだけなんじゃないのかと言われた。

割と図星かも知れない。小学校のときクラスに2月になっても名前を知らない人がいた。歴史の偉人の名前とかは覚えられるので、単純に覚えていなかったのだ。

 

無念、僕はブラピになれない。